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Webflowとは何か — 使い始めた初日に知りたかった10のこと

Webflowとは何か — 使い始めた初日に知りたかった10のこと

Webflowは「コードを書かずにプロレベルのWebサイトを作れるツール」と紹介されることが多い。間違いではないが、これだけだと何がすごいのかわからない。SquarespaceもWixも同じことを謳っている。

Webflowの本質は「ビジュアルエディタの操作が、そのままHTML/CSSのコードに変換される」という点にある。ドラッグ&ドロップでdivを配置すると、裏側でFlexboxやGridのCSSが書かれる。つまり、コードの知識がなくても使えるが、コードの概念を理解している人ほど使いこなせる。

WordPressとの根本的な違い

WordPressは「テーマ + プラグイン」でサイトを構築する。既製の型に内容を流し込む方式だ。カスタマイズしたければPHPとCSSを書く必要がある。

Webflowは「白紙のキャンバス + ビジュアルCSS」で構築する。テーマの制約がない代わりに、すべてのレイアウトを自分で組む必要がある。

比較項目

WordPress

Webflow

デザインの自由度

テーマに依存

完全自由

コーディング

PHP/CSS必要(カスタム時)

不要(ビジュアル操作)

プラグイン

60,000+

限定的(Integrations)

ホスティング

自前 or レンタルサーバー

Webflow側で管理

セキュリティ

プラグイン更新が必須

Webflow側で管理

CMS

強力(カスタム投稿タイプ等)

シンプル(10,000件上限)

月額費用

サーバー代 + テーマ代

$14〜$39(サイトプラン)

WordPressが「車を自分で組み立てるキット」なら、Webflowは「ハンドルを握ればすぐ走れる車」。ただしWebflowの車は、エンジンの中身をいじるのは難しい。

実際に何が作れるのか

コーポレートサイト

Webflowが最も得意とするジャンル。トップページ、サービス紹介、会社概要、お問い合わせの4〜10ページ構成なら、デザイナー1人で完結する。

具体例として、DropboxやDellの一部のマーケティングページがWebflowで構築されている。Webflow公式のShowcaseページで実例を見ると、デザインの自由度がイメージしやすい。

活用されている機能:

  • Interactions: スクロールに連動したアニメーション
  • CMS: ブログやニュースの動的コンテンツ管理
  • フォーム: お問い合わせフォーム(Webflow標準、またはTypeform連携)

ランディングページ

広告やキャンペーン用の1ページ完結型。ABテストのためにページを複製して微調整するのが簡単。CMSを使わない静的ページなら、Free プランでも公開できる。

ブログ・メディアサイト

WebflowのCMSを使えばブログも作れる。ただし、記事数が1,000を超えるような大規模メディアには向かない。CMSの上限が10,000件(Businessプラン)で、WordPress のような複雑なタクソノミーやカスタムフィールドの柔軟性はない。

ECサイト

Webflow Ecommerceプラン($29/月〜)で物販が可能。商品登録、カート、決済(Stripe連携)が標準で使える。ただし、在庫管理や配送の細かい設定はShopifyのほうが充実している。商品点数が少ないブランド直販には向くが、数百点の在庫を扱うECには不向き。

使い始めた初日に困ったこと

1. ボックスモデルの理解が前提

Webflowのエディタを開いて最初に戸惑うのが、要素の配置方法。「ここにテキストを置きたい」と思っても、まずdivを作って、その中にテキストブロックを入れて、divにパディングやマージンを設定する、という手順が必要になる。

HTMLのボックスモデル(margin, padding, border)を知らない人は、最初の1時間で「なぜ思った場所に配置できないのか」で詰まる。Webflowの公式チュートリアル「Webflow University」を先に一通り見ておくのが、遠回りに見えて一番速い。

2. クラスの概念

WebflowではスタイルをCSSクラスとして管理する。見出しに「heading-large」というクラスを付けると、同じクラスを使っている全ページの見出しが一括で変わる。

これを知らずに、各要素に個別にスタイルを設定してしまうと、後から修正するときに全ページを1つずつ直す地獄が待っている。初日の失敗ランキング1位。

3. 公開がローカルプレビューと違う

Webflowのエディタ上のプレビューと、実際に公開したサイトで見え方が微妙に違うことがある。特にカスタムフォントの読み込みタイミングと、アニメーションの再生タイミング。公開前にステージング環境(webflow.ioドメイン)で確認する癖をつけたほうがいい。

4. 画像の最適化が手動

WordPressならプラグインで自動圧縮されるが、Webflowではアップロード前に自分で画像を最適化する必要がある。4MBのPNGをそのまま貼ると、ページの読み込みが遅くなる。TinyPNGやSquooshで圧縮してからアップロードする手間がかかる。

料金体系(2026年3月時点)

サイトプラン(公開に必要)

プラン

月額

主な制限

Free

$0

webflow.ioドメイン、2ページまで

Basic

$14

カスタムドメイン、CMS無し

CMS

$23

CMS利用可、2,000件まで

Business

$39

CMS 10,000件、フォーム2,500件/月

Enterprise

要問合せ

SLA、SSO、専任サポート

ワークスペースプラン(エディタ利用)

プラン

月額

主な制限

Free

$0

2プロジェクト

Basic

$19

無制限プロジェクト

Growth

$49

チーム向け、ロール管理

Enterprise

要問合せ

高度な権限管理

注意点として、サイトプランとワークスペースプランは別課金。サイトを公開するには両方が必要になる。無料プランで試して、公開段階でサイトプランを追加する流れが一般的。

Webflowが向いている人・向いていない人

向いている

  • デザイナーで、コーディングを外注したくない人: デザインからコーディングまで1人で完結できる
  • 小〜中規模のコーポレートサイトを作る人: 5〜20ページのサイトが最もフィットする
  • ランディングページを量産する人: 複製 → 修正のワークフローが速い
  • HTML/CSSの基本を知っている人: 学習曲線が一気に緩やかになる

向いていない

  • ブログだけ書きたい人: WordPressやNote、はてなブログのほうが楽
  • 大規模ECサイトを作りたい人: Shopifyのほうが機能が充実
  • サーバーサイドの処理が必要な人: Webflowにバックエンドはない。ユーザー認証、データベース操作が必要ならNext.jsやRailsのほうが適切
  • コードの概念に全く触れたくない人: 操作自体にHTML/CSSの理解が暗黙的に求められる

学習リソース

リソース

内容

費用

Webflow University

公式チュートリアル動画

無料

Webflow Blog

新機能の紹介、Tips

無料

Finsweet University

上級者向けTips、カスタムコード

無料

Flux Academy (YouTube)

実案件ベースのチュートリアル

無料

Webflow Universityの「Ultimate Web Design Course」を一通り見るのに約4時間。これだけで基本操作は一通りカバーできる。

始めるなら

  1. Webflow Universityで基本操作を学ぶ(4時間)
  2. 無料プランでアカウントを作成し、練習プロジェクトを作る
  3. 最初のサイトは自分のポートフォリオか、身近な人のサイトがおすすめ
  4. Showcaseページで他の人の作例を見て、構造を研究する

最初の壁は「ボックスモデルとクラスの概念」。ここを乗り越えれば、あとは手を動かすほど速くなる。逆にここで詰まったら、HTML/CSSの基本を30分だけ学んでからWebflowに戻ると、驚くほどスムーズになる。

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