Googleビジネスプロフィールの投稿は本当に検索順位を上げるのか？調査結果をわかりやすく解説

Written by

John Doe

Published on

2025-09-07

お店や会社を経営している方なら、一度は「Googleビジネスプロフィールに定期的に投稿すれば、Google検索で上位に表示されやすくなる」という話を聞いたことがあるのではないでしょうか。でも、これって本当なのでしょうか？実は、この疑問について様々な企業や専門家が実際に検証を行っており、その結果は意外なものでした。

1,実際に検証してみた結果は「効果なし」だった

2021年、Sterling Skyという会社が興味深い実験を行いました。彼らは3つのあまり活動していなかったビジネスプロフィールを使って、9週間にわたって毎週投稿を続け、その間の検索順位の変化を詳しく追跡したのです。対象となったのは、マーケティング会社2社と理学療法士1社でした。

結果はどうだったかというと、驚くことに、どのビジネスも検索順位に目立った変化は見られませんでした。理学療法士のプロフィールは9週間後も順位がほとんど変わらず、マーケティング会社については順位が変動したものの、それは投稿とは関係ない別の要因によるものだったことがわかりました。

さらに興味深いのは、この実験を行ったJoy Hawkinsさんという専門家が、実は2017年にも似たような実験をしていたことです。当時はバンクーバーのガレージフローリング会社とオンタリオ州の教会で検証を行い、「わずかながら効果がある」という結論を出していました。しかし、4年後の2021年の実験では「効果なし」という正反対の結論に至ったのです。

2,なぜ「効果がある」と言う人もいるのか

インターネットで検索すると、「Googleビジネスプロフィールへの投稿は検索順位を上げる効果がある」と主張する記事もたくさん見つかります。例えば、2024年のSEO Localeという会社の記事では「調査によれば、答えは『イエス』だ」と断言しています。また、XSquare SEOという会社も「投稿は検索順位を向上させる」と述べています。

しかし、これらの記事をよく読んでみると、実際の検証データはほとんど示されていないことがわかります。代わりに「新鮮なコンテンツをGoogleは好む」「ユーザーとのエンゲージメントが向上する」といった、一般的なマーケティング理論に基づいた説明が中心になっています。つまり、理論的には効果がありそうだけれど、実際に検証してみたわけではない、という状況なのです。

3.最新の調査でも「投稿は順位要因ではない」と判明

2025年1月に発表されたLocal Falconの最新調査は、この議論に一つの答えを出しています。彼らは長年にわたる実際のテストとモニタリングを通じて、Googleビジネスプロフィールで本当に検索順位に影響する要因を9つ特定しました。その中には、ビジネス名、住所、カテゴリ、ウェブサイト、営業時間、レビュー、属性、サービス、商品とメニューが含まれていますが、投稿は含まれていませんでした。

つまり、最新の検証結果でも、投稿が直接的に検索順位を上げる効果はないということが改めて確認されたのです。

4.では、投稿は無意味なのか？

ここまで読むと「じゃあ投稿なんてしても意味がないの？」と思われるかもしれませんが、そうではありません。投稿には別の重要な価値があります。

まず、投稿を見たお客様がウェブサイトを訪問したり、実際にお店に足を運んだりする可能性が高まります。2017年の実験では、教会の牧師を紹介する投稿が74人もの新規訪問者を獲得したという結果も出ています。また、セールや新商品の情報、営業時間の変更など、お客様に伝えたい情報を効果的に届ける手段としても活用できます。

さらに、定期的に投稿することで、お店が活発に営業していることをアピールでき、お客様からの信頼感も高まります。これらの効果が巡り巡って、結果的にビジネスの成長につながる可能性は十分にあります。

5.まとめ：期待すべき効果を正しく理解して活用しよう

結論として、Googleビジネスプロフィールへの投稿が直接的に検索順位を上げる効果は期待できません。これは複数の信頼できる検証結果が示している事実です。しかし、だからといって投稿が無駄というわけではありません。

投稿は、お客様とのコミュニケーション手段として、また、ビジネスの最新情報を伝える方法として非常に有効です。検索順位を上げるためではなく、お客様により良い情報を提供し、関係を深めるために活用するのが正しい使い方だと言えるでしょう。

もし検索順位を本当に上げたいのであれば、レビューの獲得、正確なビジネス情報の登録、適切なカテゴリの選択など、実際に効果が証明されている要因に注力することをおすすめします。投稿はそれらの補完的な施策として、お客様へのサービス向上の一環として続けていくのが良いでしょう。

参考文献・引用元

検証に基づいた研究

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