はじめに:WebflowはSEOに強いのか?
結論から言えば、WebflowはSEOに非常に強いツールです。
WordPressのようにプラグインを大量に入れなくても、SEOに必要な機能の大半がデフォルトで備わっています。テクニカルSEOの観点から見ると、むしろWordPressよりも優れている点が多い。
ただし「WebflowはSEOが強い」という前提に甘えていると、対策が中途半端になります。Webflowが持つ強みを正しく活用した上で、コンテンツとテクニカルの両面から継続的に取り組まないと、競合サイトとの差はつきません。
この記事では、Webflowサイトのオーナーやデザイナー向けに、2026年時点で効果的なSEO対策を網羅的に解説します。設定手順は管理画面の実操作ベースで説明するので、初めてWebflowを使う方でもステップに従って進められます。
1.WebflowがSEOに強い理由
1-1.クリーンなHTMLを自動生成する
SEOの基本は、検索エンジンのクローラーが正確にコンテンツを解釈できるHTMLを出力することです。WebflowのWebサイトビルダーは、余分なクラスや不要なspan要素をほとんど生成しません。手書きのHTMLに近いクリーンなマークアップが出力されます。
WordPressの場合、テーマによってはHTMLに大量のdivネストや不要なスクリプトが混入します。特にページビルダー系プラグインを使うと、この傾向が顕著になります。Webflowにはそういった問題が起きにくい。
1-2.サーバーレスで高速なページ表示
WebflowはAWSのグローバルCDN(CloudFront)を採用しており、コンテンツを世界中のエッジサーバーから配信します。日本からアクセスしても表示速度が速い理由の一つです。
また、Webflowのホスティングは静的ファイルとして配信される仕組みが基本であるため、サーバーサイドの処理待ちが発生しません。WordPressでよくある「データベースへの問い合わせ待ち」がなく、TTFBが短い傾向があります。
1-3.自動でサイトマップを生成する
Webflowはサイトの公開時にXMLサイトマップを自動生成します。新しいページやCMSコレクションのアイテムを追加すると、次回のパブリッシュ時にサイトマップへ自動で反映されます。WordPressではYoast SEOなどのプラグインに頼らなければならない作業です。
1-4.リダイレクト管理が画面から操作できる
URLを変更した際の301リダイレクト設定が、Webflowの管理画面上から直感的に操作できます。.htaccessを編集したり、プラグインを入れたりする必要がありません。SEO的に重要なリダイレクト設定のハードルが下がるのは大きなメリットです。
2.基本のSEO設定
2-1.タイトルタグの設定
タイトルタグはSEOにおいて最も重要なHTMLタグのひとつです。Webflowでは2か所から設定できます。
ページ単位の設定方法
- Webflowのデザイナー画面を開く
- 右上の「Pages」パネルから対象ページを選択
- ページ名の横にある歯車アイコンをクリック
- 「SEO Settings」セクションにある「Title Tag」フィールドに入力する
タイトルタグの推奨文字数は30〜60字程度です。ターゲットキーワードを前方に含め、ブランド名は末尾に「| ブランド名」の形式で付けるのが一般的です。
テンプレート設定(サイト全体)
サイト全体のデフォルトタイトルは、「Project Settings」→「SEO」から設定します。CMS コレクションページでは、タイトルタグにCMSフィールドを動的に埋め込む機能があります。
例:{{name}} | f2t.jp のように設定すれば、記事タイトルがCMSに登録された時点で自動でタイトルタグが生成されます。
2-2.メタディスクリプションの設定
メタディスクリプションはGoogleの検索結果に表示される説明文です。直接的なランキング要因ではないものの、クリック率(CTR)に影響するため軽視できません。
設定場所は「Title Tag」フィールドのすぐ下にある「Meta Description」フィールドです。推奨文字数は全角で120字以内(英数字なら155文字程度)。検索ユーザーが求めている情報と一致した内容を、具体的かつ簡潔に書きます。
2-3.OGP設定
SNSでシェアされた際に表示されるOGP(Open Graph Protocol)の設定も忘れずに行います。
同じページ設定画面の中に「Open Graph Settings」セクションがあります。OGタイトル・OGディスクリプション・OGイメージをそれぞれ設定してください。OGイメージは1200×630px推奨です。
設定後は、FacebookのSharing Debuggerやテキストツールを使って、実際のプレビューを確認する習慣をつけましょう。
2-4.画像のaltテキスト設定
画像のaltテキストは画像SEOと、ページ全体のコンテキスト理解に影響します。
Webflowでaltテキストを設定する方法は2パターンあります。
- デザイナー上で画像要素を選択し、右パネルの「Alt Text」フィールドに入力する
- CMS上でMediaフィールドに画像をアップロードする際、「Alt Text」フィールドに入力する
装飾目的の画像には空のaltテキスト(alt="")を設定するのが正しい対応です。すべての画像に説明文を入れればいいというわけではありません。
3.テクニカルSEO
3-1.サイトマップの確認と送信
Webflowが自動生成するサイトマップは、https://yourdomain.com/sitemap.xml でアクセスできます。
パブリッシュ後にURLへアクセスして、すべてのインデックスさせたいページが含まれているか確認してください。CMS コレクションアイテムも含まれているはずです。
その後、Google Search ConsoleからサイトマップURLを送信します。送信手順は後の章で詳しく説明します。
3-2.robots.txtのカスタマイズ
Webflowの標準設定では、robots.txt が自動生成されます。内容は「Project Settings」→「SEO」→「Robots.txt」から確認・編集が可能です。
基本的にはデフォルトのままで問題ありませんが、開発環境やステージング環境のクロールをブロックしたい場合には以下を追記します。
User-agent: *
Disallow: /
本番環境への誤適用に注意してください。ステージングサイトのみに設定するよう管理します。
3-3.canonicalタグの設定
canonicalタグは「このページが正規URLです」とGoogleに伝えるためのタグです。コンテンツの重複が発生しやすいECサイトや、類似コンテンツが多いブログサイトでは特に重要です。
Webflowでは各ページの「SEO Settings」に「Canonical Tag」フィールドがあります。通常は自ページのURLを入力しておけば問題ありません。クロスドメインの正規化が必要な特殊ケースでは、別ドメインのURLを指定することも可能です。
3-4.構造化データ(JSON-LD)の実装
構造化データは検索結果にリッチスニペットを表示させるための仕組みです。記事、組織情報、パンくずリスト、FAQなど様々な種類があります。
Webflowには構造化データを専用に入力するUIはありませんが、「Custom Code」機能を使ってタグ内にJSON-LDを埋め込む方法で対応できます。
記事ページへの実装例(CMS コレクション)
CMSコレクションテンプレートページを開き、「Page Settings」→「Custom Code」→「Inside head tag」に以下のようなスクリプトを追加します。CMSフィールドは動的に埋め込めます。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Article",
"headline": "{{article-title}}",
"datePublished": "{{published-date}}",
"author": {
"@type": "Organization",
"name": "f2t.jp"
}
}
</script>
Googleの「リッチリザルトテスト」ツールで正しく認識されているか確認してから公開します。
3-5.Core Web Vitalsへの対応
Core Web Vitals(CWV)はGoogleのページ品質評価指標で、ランキング要因のひとつです。3つの指標で構成されています。
- LCP(Largest Contentful Paint):最大コンテンツの描画時間。2.5秒以内が目標
- INP(Interaction to Next Paint):操作への応答性。200ms以内が目標
- CLS(Cumulative Layout Shift):レイアウトの安定性。0.1以下が目標
Webflowは前述の通りCDN配信を行っているためLCPは比較的良好ですが、ファーストビューに大きな画像を配置している場合は注意が必要です。ヒーロー画像には後述の最適化対応を行い、loading="eager" を設定してください。
CLSはWebflowのカスタムアニメーション(Interactions)を多用しているサイトで発生しやすい問題です。ページ読み込み時に要素が飛び回るようなアニメーションは避けます。
4.コンテンツSEO
4-1.見出し構造の正しい設計
検索エンジンはページの見出し構造(H1〜H3)を解析して、コンテンツの主題と構成を理解します。Webflowでは見出しタグをデザイナーから直接指定できます。
注意点は「見出しを視覚的なデザインの都合で決めない」ことです。H2をH3サイズに見せたい場合は、HTMLタグはH2のままCSSでサイズを調整します。ビジュアルとセマンティクスを分けて管理してください。
構成の基本ルール:
- H1はページ内に1つだけ使用する
- H2はセクションの見出し
- H3はH2の下位見出し
- 階層を飛ばして使わない(H1の次にH3など)
4-2.内部リンク設計
内部リンクはページ間の関連性をGoogleに伝えると同時に、クローラーが新しいページを発見するための経路でもあります。
Webflowのブログ・CMSを運用する場合、以下の内部リンク構造を意識してください。
- トップページ → 主要カテゴリページ → 個別記事ページ
- 関連記事同士を本文内でリンクする
- パンくずリストをすべてのページに設置する
CMSコレクションテンプレートには「Related Items」機能があります。タグやカテゴリが一致する記事を自動表示する設定が可能です。手作業で管理する手間を減らしながら内部リンクを強化できます。
4-3.CMS活用によるブログ・記事運用
Webflowのネイティブ機能であるCMSコレクションを使ったブログ運用は、SEOの観点から非常に効率的です。
各CMSアイテムにSEOフィールドを追加する設定手順:
- CMSコレクションの「Fields」設定を開く
- 「Plain Text」フィールドを追加し、フィールド名を「SEO Title」とする
- 同様に「Meta Description」フィールドを追加する
- コレクションテンプレートページの「Page Settings」→「SEO Settings」から、各フィールドに動的にマッピングする
この設定を行うと、記事を追加するたびに編集者がSEO設定を個別に行えるようになります。CMS管理者がHTMLの知識なしに適切なSEO設定を行える環境が整います。
5.ページ速度の最適化
5-1.画像最適化
WebflowのAssets機能にアップロードした画像は、自動的にWebP形式への変換とサイズの最適化が行われます。ただし元の画像ファイルが大きすぎると、最適化後もファイルサイズが重くなりがちです。
推奨するアップロード前の対応:
- 最大幅2000px以下にリサイズしてからアップロードする
- JPEGは品質80〜85%程度で書き出す
- スクリーンショット等のPNGは圧縮ツール(Squoosh等)を通す
ファーストビューの画像(ヒーローセクションなど)は loading="eager" をカスタム属性として追加します。それ以外の画像はデフォルトの遅延読み込み(lazy load)のままで問題ありません。
5-2.カスタムコードの最小化
Webflowの「Project Settings」→「Custom Code」には、サイト全体に適用されるカスタムスクリプトを追加するフィールドがあります。ここに追加したスクリプトはすべてのページに読み込まれるため、不要なスクリプトを追加し続けるとパフォーマンスに影響が出ます。
注意点:
- 使わなくなったサードパーティスクリプトはすぐに削除する
- Google Tag ManagerのタグはGTMコンテナ経由で管理し、ソースコードへの直接埋め込みは避ける
- A/Bテストツールなどの重いスクリプトは、適用ページを絞る
5-3.フォント読み込みの最適化
Webflowではフォントをアセットとして追加するか、Googleフォントを使うかを選択できます。
Googleフォントは手軽ですが、外部リクエストが発生するためわずかにパフォーマンスに影響します。フォントファイルをWebflowに直接アップロードし、@font-face でロードする方式の方が高速です。
また、使用するウェイト(太さ)の種類を絞ることも重要です。100〜900の全ウェイトを読み込んでいるサイトは珍しくありませんが、実際に使っているウェイトだけを読み込む設定に変えるだけで、フォント読み込み量を大幅に削減できます。
6.Webflow固有のSEO Tips
6-1.301リダイレクトの設定方法
URLを変更する際は必ず301リダイレクトを設定します。設定を怠ると、旧URLへの被リンクの評価が引き継がれず、404エラーページが量産されます。
設定手順
- Webflowの管理画面(Dashboard)を開く
- 対象サイトの「Settings」を選択
- 「SEO」タブを開く
- 「301 Redirects」セクションにある「Add redirect」をクリック
- 「Old Path」に変更前のURLパス(例:
/blog-post/old-post)を入力 - 「New Path」に変更後のURLパス(例:
/blog-post/new-post)を入力 - 「Save」して、サイトを再パブリッシュする
パブリッシュしないとリダイレクトが反映されない点に注意してください。URLを変更したら必ずセットでリダイレクト設定を行い、その場でパブリッシュするのを習慣にしてください。
6-2.404ページのカスタマイズ
Webflowでは404ページをデザイン面から完全にカスタマイズできます。デフォルトの白紙ページのままにしておくのは機会損失です。
効果的な404ページの構成:
- サイトのナビゲーションを表示し、他のページへ誘導する
- 検索フォームを設置する(Webflow native検索 or Algolia連携)
- よく読まれている記事や人気ページへのリンクを置く
- 「お探しのページが見つかりませんでした」という明確なメッセージを入れる
6-3.自動生成コードの最適化
Webflowが出力するHTMLには、デザイナーが設定したクラス名がそのまま反映されます。SEO直接の影響は少ないものの、コードの可読性と保守性のために、クラス名をセマンティックにつける習慣をつけることを推奨します。
また、未使用のCSSはWebflowの「Clean Up」機能で削除できます。デザイナー画面の「Style Manager」から、使用されていないクラスを一括で削除する操作です。CSSファイルが軽くなり、パフォーマンス向上につながります。
7.Google Search Consoleとの連携方法
7-1.初期設定手順
Google Search Console(GSC)はGoogleが無料で提供しているSEO管理ツールです。自サイトの検索パフォーマンスデータ(表示回数、クリック数、掲載順位)を確認でき、インデックスの問題も検出できます。
Webflowサイトの所有権確認手順
- Google Search Console(search.google.com/search-console)にアクセス
- 「プロパティを追加」からURLプレフィックス型でサイトURLを入力
- 「HTMLタグ」の確認方法を選択
- 表示されたmetaタグのcontent属性値をコピーする
- Webflowの「Project Settings」→「SEO」を開く
- 「Google Site Verification」フィールドにコピーした値を貼り付ける
- サイトをパブリッシュして所有権確認を完了する
7-2.サイトマップの送信
GSCで所有権確認が完了したら、サイトマップを送信します。
- GSCの左メニューから「サイトマップ」を選択
- 「新しいサイトマップの追加」フィールドに
sitemap.xmlを入力 - 「送信」をクリック
送信後、数日以内にGoogleがサイトマップを読み込みます。ステータスが「成功しました」に変わっているか確認してください。
7-3.定期的に確認すべき指標
GSCは一度設定して終わりではありません。週に一度程度チェックする習慣をつけることで、SEOの問題を早期発見できます。
確認すべき主要指標
「検索パフォーマンス」レポートでは、以下を確認します。
- クリック数と表示回数のトレンド:急落しているキーワードや期間がないか
- 平均掲載順位:11〜20位前後のキーワードはコンテンツ強化で1ページ目に上げやすい
- CTR(クリック率):表示回数の割にクリックが少ないページはタイトルとメタディスクリプションを見直す
「ページのインデックス登録」レポートでは、以下を確認します。
- インデックスされていないページ:重要ページがクロール対象外になっていないか
- エラーの種類:404エラーや canonicalの問題が発生していないか
「Core Web Vitals」レポートでは、LCP・INP・CLSの状態を確認します。「不良」「改善が必要」のURLを優先的に対処してください。
8.まとめ
WebflowはSEOに必要な機能を豊富に備えたノーコードプラットフォームです。ただし、ツールが強力であっても、設定と運用を正しく行わなければ検索順位は上がりません。
この記事で解説した内容を優先順位でまとめると、以下の順に取り組むことをお勧めします。
- 全ページのタイトルタグ・メタディスクリプション・altテキストを設定する
- Google Search Consoleとの連携を完了し、サイトマップを送信する
- CMS コレクションに動的なSEOフィールドを設定する
- Core Web Vitalsを計測し、問題があれば対処する
- 構造化データを主要ページに実装する
- 内部リンク構造を見直し、関連コンテンツのリンクを追加する
WebflowのSEO対策は、初期設定さえ正しく行えばその後の運用コストを大幅に下げられます。一方で、競合が強いキーワードで上位を狙うには、継続的なコンテンツ制作と技術的な最適化が欠かせません。
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