WordPressからWebflowに移行して半年。正直な感想と移行判断のチェックリスト

Written by
John Doe
公開日
2026-03-27

目次

WordPressを8年使ってきて、Webflowに移行しました。

移行して半年。結論から言うと「移行してよかった」です。ただし、全員におすすめできるかと言えばNOです。

この記事では、WordPressのどこに限界を感じてWebflowに移行したのか、移行作業で何が大変だったのか、そして移行後に「思ってたのと違った」ことを、包み隠さず書きます。

「Webflowがすごい」という記事ではなく、「移行すべきか判断するための材料」として読んでもらえればと思います。

WordPressに限界を感じた3つの瞬間

プラグインの更新が怖くなった

WordPressを長く使っていると、プラグインが15-20個くらいになります。問題は、この中の1つをうっかり更新しただけで、サイト全体が動かなくなることがあるという点です。

実際に起きたのは、セキュリティ系プラグインのアップデート後にログイン画面が真っ白になった事件でした。FTPでプラグインフォルダに入ってファイルを手動で削除し、復旧するまでに3時間。クライアントのサイトだったので冷や汗ものでした。

プラグインの互換性問題はWordPressの構造的な宿命です。コア・テーマ・プラグインがそれぞれ別の開発者によってメンテナンスされているので、アップデートのタイミングが合わないと衝突が起きます。

セキュリティ対策に時間を取られすぎる

WordPressは世界中のWebサイトの約43%で使われています(W3Techs, 2025年)。これは利便性の証明であると同時に、攻撃者にとっての最大のターゲットであることも意味します。

実際、運用していたサイトの1つで不正ログイン試行が月に数千回発生していました。Wordfenceを入れてIPブロックして、wp-login.phpのURLを変更して、二要素認証を設定して......。やることは多いし、それでも「本当に大丈夫か」という不安は消えません。

Webflowに移行してから、このセキュリティ関連の作業が完全にゼロになりました。Webflowはフルマネージドのプラットフォームなので、サーバーのセキュリティはWebflow側が担保します。

表示速度のチューニングが終わらない

WordPressのサイト速度を改善しようとすると、画像圧縮プラグイン、キャッシュプラグイン、CDN設定、データベースの最適化、PHPバージョンの確認......とやることが際限なく出てきます。

PageSpeed Insightsのスコアを60点台から80点台に上げるのに、丸2日かかったこともあります。しかも、記事を追加したりプラグインを足したりすると、またスコアが落ちる。

Webflowは静的サイトに近い構造でホスティングされるため、特別な最適化をしなくてもPageSpeedのスコアが80-90点台になります。これは移行して一番驚いたポイントでした。

移行作業で大変だったこと

「Webflowがいい」と決めてから実際に移行を完了するまで、約1ヶ月かかりました。想像していたより大変だったことを正直に書きます。

コンテンツの移行は手作業

WordPressからWebflowへの自動移行ツールは、2025年時点では存在しません。

記事のテキストはコピー&ペーストで移せますが、画像の再アップロード、内部リンクの張り替え、メタ情報(titleタグ、meta description)の再設定は全部手作業です。

50記事を移行するのに約2週間かかりました。100記事以上あるサイトなら、移行だけで1ヶ月以上かかるかもしれません。

URLの301リダイレクト設定

旧サイトのURLから新サイトのURLへのリダイレクト設定は必須です。これをやらないと、Googleにインデックスされている旧URLが全部404エラーになり、SEO評価がリセットされます。

Webflowの301リダイレクト機能は管理画面から1件ずつ設定できますが、大量のURLを一括で登録する方法がなく(CSVインポートは非対応)、これも手作業でした。

お問い合わせフォームの作り直し

WordPressでContact Form 7やWPFormsを使っていた場合、それと同等の機能をWebflowで再現する必要があります。

Webflowの純正フォームは基本的な機能しかないので、条件分岐(「法人/個人」の選択で入力項目が変わる等)が必要な場合は、Basinのような外部サービスか、カスタムコードで対応することになります。

移行後、予想外だったこと

良い意味で予想外: デザインの自由度

WordPressのテーマやElementorでも十分なデザインが作れると思っていましたが、Webflowのデザイン自由度は別次元でした。

CSS Grid、Flexbox、カスタムアニメーションが全てGUIから操作できます。コードを書く感覚でデザインできるので、「ここをあと5px左に寄せたい」「このセクションだけレイアウトを変えたい」がストレスなくできます。

WordPressでは「テーマの制約の中でどうにかする」だったのが、Webflowでは「やりたいことをそのまま実現する」に変わりました。

悪い意味で予想外: 日本語フォントの選択肢

Webflowで使えるGoogle Fontsの日本語フォントは、2025年時点で約20種類です。Noto Sans JP、M PLUS系、Kosugiあたりが実用的で、それ以外は使いどころが限定されます。

WordPressならプラグインやCSSでAdobeフォント(モリサワ等)を簡単に読み込めましたが、Webflowでは自分でWOFF2ファイルをアップロードする必要があり、ライセンスの確認も含めると手間がかかります。

悪い意味で予想外: ブログ機能の弱さ

WebflowのCMS機能でブログは作れますが、WordPressのブログ機能と比べると明らかに見劣りします。

  • 記事のスケジュール公開が標準機能にない
  • 記事のリビジョン管理(変更履歴の保存)がない
  • エディタがリッチテキストエディタで、Gutenbergほど柔軟ではない
  • カテゴリのネスト(階層構造)に制限がある

ブログを月に10本以上投稿するようなメディアサイトには、Webflowは正直向いていません。コーポレートサイト+月数本のブログ、という使い方がベストです。

悪い意味で予想外: 料金がじわじわ高い

Webflowの料金プラン自体はWordPressのサーバー+テーマ+プラグインの合計とそれほど変わりません。しかし、WebflowのCMSプランは月$29(年払い$23)、Businessプランは月$49です。

WordPressなら月$5-15のサーバーで運用できることを考えると、長期的にはWebflowのほうがコストがかかります。

ただし、プラグインのアップデート対応やセキュリティ対策に費やす時間を時給換算すると、Webflowのほうが安いという計算もできます。この判断は「自分の時間にどれだけ値段をつけるか」次第です。

移行すべきか?判断チェックリスト

以下の質問に答えてみてください。

Webflowへの移行が向いているケース

  • [ ] サイトの記事数が100本以下
  • [ ] ブログの更新頻度が月5本以下
  • [ ] デザインの自由度を重視している
  • [ ] プラグインの管理に疲れている
  • [ ] EC機能は不要(またはShopifyと併用で問題ない)
  • [ ] 社内にHTML/CSSの基礎知識がある人がいる

5つ以上該当するなら、移行を検討する価値があります。

WordPressに残るほうがいいケース

  • [ ] 記事数が200本以上あり、毎月10本以上更新している
  • [ ] WooCommerceで複雑なEC機能を使っている
  • [ ] 特定のWordPressプラグインに業務が依存している(予約システム、会員管理等)
  • [ ] サイトの運営者がコードに一切触れない人だけ
  • [ ] 多言語対応が必要(WPMLやPolyglotを使っている)

3つ以上該当するなら、WordPressに残ったほうが無難です。

移行を決めたらやること(手順の概要)

移行を決意した場合のステップを簡潔にまとめます。

Step 1: 現状の棚卸し(1-2日)

  • 全ページのURLリストをエクスポートする(Screaming Frogが便利)
  • 使っているプラグインの機能一覧を作る
  • 各プラグインの機能がWebflowで代替できるか確認する

Step 2: Webflowでサイトを構築(1-3週間)

  • デザインの再構築(テーマの単純コピーはできないので、新規にデザインする)
  • CMSコレクションの設計(WordPressのカスタム投稿タイプに相当)
  • コンテンツの移行(テキスト、画像、メタ情報)

Step 3: テストとリダイレクト設定(3-5日)

  • 全ページの表示確認(PC、スマホ)
  • フォームの動作確認
  • 301リダイレクトの設定(旧URL→新URL)
  • Google Search Consoleでサイトマップの再送信

Step 4: DNS切り替えと公開

  • DNSのAレコードまたはCNAMEをWebflowに向ける
  • SSL証明書の自動発行を確認
  • 旧サーバーは1-2ヶ月は維持しておく(万が一の切り戻し用)

まとめ

WordPressは素晴らしいツールです。8年使ってきて、たくさんのサイトを作りました。

ただ、サイトの規模がそこまで大きくなく、デザインの自由度を重視し、運用の手間を減らしたいなら、Webflowは有力な選択肢です。

逆に、大規模なブログメディアや複雑なEC機能が必要なら、WordPressのほうが適しています。

どちらが「正解」ということはありません。自分のサイトの状況と、運用にかけられるリソースに合わせて判断してください。

迷ったら、まずWebflowの無料プランでサイトを1ページ作ってみることをおすすめします。操作感が合うかどうかは、触ってみないとわかりません。

Relation

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