WebflowとWordPress、どちらを選ぶ?制作現場の判断基準を解説

Written by
John Doe
公開日
2026-03-27

目次

3320a版の処理について

推奨対応: webflow-vs-wordpress-3320awebflow-vs-wordpress への301リダイレクトを設定。

Webflowでの設定手順:

  1. Webflow ダッシュボード → サイト設定 → Publishing → 301 Redirects
  2. Old Path: /blog-post/webflow-vs-wordpress-3320a
  3. Redirect to: /blog-post/webflow-vs-wordpress

3320a版の記事はアンパブリッシュ(非公開)にし、リダイレクトのみ残す。

本文

WebflowとWordPress、どちらを選ぶ?制作現場の判断基準を解説

「WebflowとWordPress、どっちがいいですか?」

Web制作の相談を受けていて、最も多い質問の一つがこれだ。

答えを先に言うと、「どちらが優れているか」ではなく「誰が、何のために、どう運用するか」で決まる。万能な正解はない。

ただし、判断基準は整理できる。この記事では、両方を実務で使ってきた立場から、選ぶときに考えるべきポイントを順番に見ていく。

最初に確認すべきこと:誰が更新するか

技術的な比較に入る前に、一番大事な問いがある。

サイトを公開したあと、誰が更新・運用するのか?

  • 制作者(デザイナー / エンジニア)が継続的に関わる → Webflowの優位性が高い
  • クライアント自身が日常的に更新する → WordPressのほうが扱いやすいケースがある
  • 社内に技術者がいない → どちらも外部委託が必要だが、Webflowのほうが保守コストが低い

この1点だけで、かなりの場合に方向性が決まる。

デザインの自由度

Webflow: HTML/CSSの構造をビジュアルエディタで直接操作する仕組みだ。Flexbox、Grid、カスタムアニメーションなどをコードを書かずに実装できる。デザインの自由度はほぼ制限がない。

Webflowの設計思想は「デザイナーがコードの出力をコントロールする」というもので、テンプレートに縛られない。その代わり、CSSの概念(ボックスモデル、フレックスボックスなど)への理解は必要になる。

WordPress: テーマベースのデザインが基本だ。テーマを選んでカスタマイズする方式で、テーマの範囲内なら簡単にデザインを変えられる。テーマの外に出ようとすると、PHPとCSSの知識が要る。

Elementor、Divi、Bricksといったビジュアルビルダーを使えばかなりの自由度が得られるが、ビルダーごとにクセがあり、テーマとの相性問題も発生する。

判断基準: オリジナルデザインへのこだわりが強いならWebflow。既存テーマをベースに効率よく作りたいならWordPress。

料金

月々のコストは、条件によってかなり変わる。

項目WebflowWordPress
基本料金CMS: $23/月(約3,450円)無料(ソフトウェア自体)
サーバー不要(Webflowに含む)レンタルサーバー: 月1,000〜3,000円
SSL無料(自動)無料(Let's Encrypt)
テーマ無料〜1万円程度(買い切り)無料〜2万円程度(買い切り or 年額)
プラグイン / 拡張Webflow Apps(多くは無料)無料〜年額数万円(有料プラグイン)
保守工数ほぼゼロ月2〜4時間(アップデート対応)

月額だけ見ればWordPressが安い。ただし保守工数を時給に換算すると、年間では差が縮まるか逆転する。

具体例として、CMSありの企業サイトの場合:

  • Webflow: 年間約41,400円 + 保守ほぼゼロ
  • WordPress: 年間約18,000円(サーバー1,500円/月)+ 保守工数の人件費

保守を外注する場合、WordPress保守は月5,000〜30,000円が相場だ。その分を加えるとWebflowのほうが安い。自社内で保守できるならWordPressの方がコスト優位になる。

CMS(コンテンツ管理)の使い勝手

ブログや記事を更新する操作性は、WordPress に軍配が上がる。

WordPress: 記事の作成・編集画面(Gutenbergエディタ)は直感的で、ブログ記事を書くことに最適化されている。カテゴリ、タグ、アイキャッチ画像の設定も迷わない。「ブログを書くためのCMS」として長年磨かれてきたUIだ。

Webflow: CMSの仕組みはあるが、記事の編集体験はWordPressほど洗練されていない。コレクション(データの入れ物)の概念を理解する必要があり、非エンジニアが直感的に使えるとは言い難い。

Webflow Editor(公開後の編集画面)はかなり改善されてきたが、クライアントに「この画面でブログを更新してください」と渡す場合、WordPressのほうが学習コストは低い。

判断基準: ブログ・記事の更新頻度が高く、更新者が技術者でない場合はWordPress。更新頻度が低い、または制作者が更新する場合はWebflowでも問題ない。

SEO

SEOに関しては、2026年時点でどちらも十分な機能を持っている。

SEO要素WebflowWordPress
メタタイトル・ディスクリプション標準で編集可能Yoast/RankMath等のプラグインで対応
URL構造自由にカスタマイズ可能パーマリンク設定で対応
サイトマップ自動生成プラグインで自動生成
構造化データカスタムコードで対応プラグインで対応
表示速度高速(CDN標準、Fastly/AWS)サーバー性能とプラグイン数に依存
Core Web Vitals概ね良好プラグインが増えると悪化しがち

実感として、Webflowはデフォルトの状態で表示速度が速い。WordPressはプラグインを入れるほど遅くなる傾向があり、速度の最適化に手間がかかる。

ただしSEOの成果は「コンテンツの質」と「サイト構造の設計」で決まる。CMSの違いが検索順位に直接影響するケースはほぼない。

拡張性・機能の豊富さ

ここはWordPressの圧勝だ。

WordPress: プラグインが60,000個以上。ECならWooCommerce、会員サイトならMemberPress、予約システムならAmelia、フォーラムならbbPress。やりたいことのほとんどにプラグインが存在する。

Webflow: Webflow Appsが拡充されつつあるが、WordPressのエコシステムの規模には及ばない。複雑な機能(会員サイト、ECの細かいカスタマイズ、多言語対応など)はWebflow単体では実装が難しく、外部サービス(Memberstack、Jetboost等)との組み合わせが必要になる。

判断基準: 複雑な機能要件がある場合はWordPress。シンプルなサイト+少数の機能追加で済む場合はWebflow。

セキュリティと保守

ここはWebflowの明確な強みだ。

WordPress: オープンソースであるがゆえに攻撃対象になりやすい。WordPress本体・テーマ・プラグインのアップデートを怠ると脆弱性が放置される。実際にWordPressサイトの改ざん被害は今も頻繁に起きている。

保守の作業:

  • WordPress本体のアップデート(月1〜2回)
  • プラグインのアップデート(週1回程度確認)
  • テーマのアップデート
  • バックアップの確認
  • 不正アクセスの監視

Webflow: SaaS型なのでサーバー管理がない。セキュリティアップデートはWebflow側で行われ、ユーザーが意識する必要がない。SSL証明書も自動更新。バックアップもWebflowが管理している。

判断基準: 保守に手間をかけたくない(かけられない)場合はWebflow一択。社内にWordPressの保守ができるエンジニアがいるなら、WordPressでも問題ない。

ホスティング

Webflow: ホスティングが料金に含まれている。CDN(Fastly + AWS CloudFront)が標準で、世界中から高速にアクセスできる。サーバーの設定は不要(というか、できない)。

WordPress: ホスティングを自分で選ぶ必要がある。選択肢が多い分、最適なサーバーを選べるが、選定と設定の知識が要る。エックスサーバー、ConoHa WING、さくらのレンタルサーバーなどが日本では一般的。

高トラフィック時のスケーリングもWebflowは自動。WordPressはサーバーのプラン変更やキャッシュ設定で対応する必要がある。

多言語対応

WordPress: WPMLやPolylangなどの多言語プラグインが成熟している。日本語+英語の2言語サイト程度なら、プラグインで十分に対応できる。

Webflow: ネイティブの多言語機能(Localization)が2024年にリリースされた。以前はWebフローだけでの多言語対応が難しかったが、現在はCMSコンテンツも含めて多言語化できる。ただし翻訳の管理UIはまだ発展途上で、大量のコンテンツを多言語化する場合はWordPress + WPMLのほうが効率的だ。

開発者体験

Webflow: ビジュアルで操作できる反面、独自のUIに慣れる必要がある。CSSの知識があるデザイナーにとっては強力だが、コードベースの開発に慣れたエンジニアには「回りくどい」と感じることもある。

WordPress: PHP + テンプレート階層の理解が前提。フルカスタムテーマを作るなら開発の自由度は高いが、WordPressの仕組み(フック、フィルター、テンプレートタグ等)への習熟が必要。

最近はWordPressもブロックテーマ(FSE: Full Site Editing)に移行しつつあるが、従来のクラシックテーマとの互換性問題がまだ残っている。

結論:選び方のフローチャート

長々と比較してきたが、判断のフローはこうなる。

1. サイトの複雑さは?

  • シンプル〜中程度 → Webflow寄り
  • 複雑(EC、会員サイト、多機能) → WordPress寄り

2. 更新するのは誰?

  • 制作者が更新する → Webflow
  • 非技術者が頻繁に更新する → WordPress

3. 保守にリソースを割けるか?

  • 割けない → Webflow
  • 社内にエンジニアがいる → どちらでも

4. デザインの自由度は?

  • オリジナルデザイン重視 → Webflow
  • テーマベースで効率重視 → WordPress

この4問で、ほとんどの場合に答えが出る。

個人的には、中小企業のコーポレートサイトやLP制作にはWebflowを使うことが多い。保守コストが低く、デザインの自由度が高く、表示速度も速い。一方で、ブログが主体のメディアサイトや、複雑な機能要件があるサイトにはWordPressを薦めている。

どちらか一方を「正解」とする話ではない。要件を整理して、合う方を選べばいい。

Relation

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